しっぽくうどんを家で作る|冬野菜の汁と麺を分けて準備する

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大根と人参が少しずつ残っている。温かいうどんにしたいけれど、野菜と麺を全部同じ鍋へ入れてよいのかな。寒い日の台所で、そんなふうに迷ったら「しっぽくうどん」が候補になります。具を煮た汁を、温めたうどんへかける、香川県の郷土料理です。

ポイントは、野菜の汁を作る工程と、麺を準備する工程を分けること。レシピの「ゆでたうどん」を、手元の未調理の乾麺や半生麺へそのまま置き換えないでください。冷凍麺を使う場合も、その商品の加熱方法を確かめてから合わせます。

この記事では、農林水産省の「うちの郷土料理」に掲載された香川県のレシピを手がかりに、買い物、切る順、二つの鍋の段取り、盛り付けを整理します。家庭ごとに具が変わる料理なので、最初から材料を増やしすぎず、一杯をどう完成させるかから考えてみましょう。

目次

しっぽくうどんは、野菜を煮た汁を麺へかける料理

一つの鍋へ全部入れる前に、作り方を読む

農林水産省は、香川県のしっぽくうどんを、秋から冬の野菜と油揚げなどをだしで煮て、ゆでたうどんへ具と汁をかける料理として紹介しています。冬の郷土料理ですが、家庭や店によって具やだしは異なります。「この材料でなければ違う」と厳しく決めるより、まず一つのレシピを基準に作るほうが始めやすくなります。

紹介されているレシピは、香川県農政水産部農業経営課の提供です。ゆでたうどん四玉を使う四人分で、大根、人参、油揚げ、豆腐、ねぎを準備し、煮干しだしと薄口醤油で汁を作ります。詳しい分量と作り方は、農林水産省のしっぽくうどんレシピで確認できます。

ここで大事なのは、レシピの材料が「ゆでたうどん」だということ。乾麺を一袋買ってきて、そのまま野菜の汁へ入れる手順ではありません。具を煮る汁と、麺をゆでる湯は役割が違います。まずこの区別ができると、作る途中で塩気や麺の状態が分からなくなる迷いが減ります。

最初の一回は、大根と人参を買い足し、油揚げと豆腐を揃えるところまでを買い物メモにします。鶏肉、里芋、しいたけなどの別の具が気になっても、一度に全部を追加しなくてかまいません。何を変えたかが多いと、次に同じ一杯を作る際に味や手順を比べにくくなります。

人数を決めてから、麺の状態と袋数を合わせる

二人で作るなら、参考レシピの人数と自分の人数をまず分けて書きます。具と汁の分量を人数に合わせる際も、鍋の大きさや煮え方まで全く同じになるとは限りません。味と具の状態を確かめながら進めます。人数を減らすために、火加減や時間を機械的に同じ比率へ変える必要はありません。

市販麺を選ぶときは、乾麺の重量、半生麺の重量、ゆでた麺の一玉を同じ数字で比べないでください。今回の買い物候補として確認した「カトキチさぬきうどん5食」は、冷凍の麺のみの商品で、一袋900g、五食入りです。四人で食べる例なら、袋の全量を一度に使うのかではなく、食べる人数に合う食数を見ます。

これはしっぽくの具や汁までそろったセットではありません。麺を買っただけで料理の材料が全部届くと考えず、野菜や豆腐、だし、醤油を別に用意します。汁を手作りする今回の方法では、付属つゆの味をさらに足すことも最初から予定に入れません。

冷凍麺を選ぶ理由は、汁の鍋と別に麺を準備する際の候補になるからです。どの麺より優れている、家庭で必ず同じ店の味になる、といった順位や保証ではありません。すでに手元に使える麺があるなら、それを表示どおり調理して使うことから考えられます。

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大根と人参を準備し、豆腐とねぎは入れる順を分ける

野菜を切る前に、汁の鍋と盛る器を出す

調理を始める前に、具を煮る鍋、麺の調理に使う道具、人数分の器を出します。切った野菜を全部同じボウルへ混ぜるのではなく、あとで入れる具を分けておくと、鍋に入れる順が分かりやすくなります。包丁を置いてから「あれ、豆腐はいつだっけ」と戻らずに済む段取りです。

参考レシピでは、大根と人参、油揚げを短冊状に切り、油揚げは油抜きをします。ねぎと豆腐も準備しますが、汁へ加える時点は全て同じではありません。切り方の詳しい指定は元のレシピを見て揃え、見た目だけで大きな輪切りなどに変更した場合は、同じように煮えるとは考えないでください。

野菜の厚さがばらばらなら、火の通りを確認する際も一片だけで済ませないようにします。小さい人参がやわらかいことと、厚い大根も食べやすくなっていることは別です。食べる人に合わせた大きさを考えつつ、代表的な大きい部分も確かめます。

具を増やすなら、最初の汁の量で全部を無理に煮込まないでください。冷蔵庫にあるからと野菜を次々足すと、四人分のレシピを見ていたのに、別の量の鍋ができてしまいます。今回は何を何人分作るかを決め、余った食材を全部使い切る課題は別にしてよいのです。

大根が半端に残っている場合も、残った分をすべて入れる前に重さを見ます。レシピに近い量なのか、大きく増えるのかが分かれば、鍋の容量や他の具とのバランスも考えやすくなります。皮や切れ端の扱いを工夫する前に、今日は鍋に何を入れるかを確定させましょう。

だしと醤油は、別の役割として準備する

基準のレシピは煮干しのだしを使いますが、農林水産省の紹介は家庭ごとにカツオや昆布などを使う場合もあると説明しています。自分が用意するだしを決めてから、調味料の量を見ます。すでに塩や醤油が入っている調味済みのつゆを、無調味のだしと同じものとして置き換えないようにしてください。

手元のボトルに「だし」と書いてあっても、だし汁なのか、だし入りの濃縮つゆなのかで使い方が変わります。名称だけでなく原材料や希釈表示を読み、薄口醤油をさらに入れる前に判断します。今回は元のレシピに沿う方法を入口にしているので、つゆ商品の濃縮度を無視した一律の交換割合は示していません。

だしを作るところから始める場合は、野菜を切り始める前に、その工程も予定へ含めます。鍋を火にかけてから「だしがまだない」と気付くと、途中で別の方法を探すことになります。すでに用意しただしを使う日と、煮干しから取る日は、食べ始めるまでの作業量を分けて考えます。

買い物で麺を選ぶときも、つゆ付きと麺だけの商品を区別します。同じ讃岐うどんという名前でも、セットの内容は違います。今日の汁は自分で作ると決めていれば、麺の食数と調理方法を中心に見ればよく、付属つゆが多いセットを条件にする必要はありません。

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汁を仕上げてから、表示どおり調理した麺へ合わせる

野菜の汁を、麺とは別に完成へ近づける

参考レシピでは、だしへ大根、人参、油揚げを加え、少し煮てから豆腐、続いて醤油を加えます。最後にねぎを入れて火を止める流れです。切った具を先ほど分けておけば、どの段階まで進んだかを見ながら合わせられます。汁を作る鍋の中に、未調理の麺はまだ入れません。

元のレシピは全ての具に共通する細かな煮込み分数を指定していません。ここでも、材料の厚さや火加減を確かめず「何分なら必ず完成」と決めるのは避けます。野菜の状態と味を見て、食べる段階へ近づけます。豆腐を崩したくないときは、形を整えるために鍋を強くかき回す必要もありません。

味を見る際は、鍋の湯気や熱い汁に注意し、口にする分を別に取って適切に冷ましてから確かめます。食卓で調整する前に汁の段階で味を見ておくと、全員の器へ同じようにかけたあとで戻せない迷いを減らせます。薄口醤油という名前を、塩味が必ず弱いという意味で捉えないことも大切です。

初回は具と汁が足りるかを見ながら盛るので、味を仕上げる段階で器の大きさも思い出します。麺一玉と野菜を入れたあと、汁を注ぐ余白が残るか。小さな器にレシピの具を全部乗せようとして、食卓へ運ぶ直前にあふれそうになるのは避けたいところです。

冷凍麺は、メーカーが示す方法で別に加熱する

テーブルマークの現行商品ページでは、カトキチさぬきうどん5食について、電子レンジと鍋調理を案内しています。メーカーの商品情報は参考になりますが、改定で手元の商品と異なる場合があるとも注意しています。実際のワット数や加熱時間、袋の扱いは持っている商品の表示を確認してください。

レンジを使う場合は、汁の野菜の状態を見ながら、麺の加熱をいつ始めるか決めます。表示時間を読む前に全員分を一度に入れず、食数に応じた案内があるかを確かめます。一玉の時間を単純に人数倍してよいかは、商品表示や機器の説明を見ないと決められません。

鍋で麺を調理する場合も、野菜の汁とは別の湯を使う手順が基本になります。乾麺や半生麺なら、その商品が指定するゆで方を先に済ませてから、今回の「準備した麺へ具の汁をかける」工程へ進みます。冷凍麺の短い加熱時間を、未調理の半生麺に使わないようにしましょう。

熱い湯を切る際は、流しまでの動線を空けます。野菜を切ったボウルが流しに残っているなら、麺を上げる直前ではなく早めに移しておきます。二つの鍋を同時に持たず、麺を器へ分けてから汁をかける作業へ移ると、手順を区切れます。

コンロが一口しか使えない台所なら、鍋を二つ並べる説明だけでは困りますよね。その場合は、汁を作る場所と麺を加熱する場所を、調理前に決めておきましょう。手元の冷凍麺がレンジ調理に対応していれば、その方法を選ぶ余地があります。対応していない麺へ、同じ方法を自己判断で移さないでください。

また、食卓で待つ人に手伝ってもらうなら、熱い鍋を渡すより先に、箸を置く、薬味を出す、置き場所を空ける作業を頼めます。作る人が湯切りを始めてから器を移動しないよう、盛る場所は一つに決めておく。熱い麺と汁を扱う工程の途中で、物を探す用事を増やさないための準備です。

盛り付けは、一人分の麺と具を揃えてから汁をかける

人数分の器へ麺を置いたら、具の偏りを見ながら分けます。最初の一杯だけ油揚げや豆腐が多くなり、最後は汁中心にならないよう、ざっと全員分を見渡します。写真のように高く盛ることより、食べる人が麺と具を取りやすいことを優先してかまいません。

ねぎや好みの薬味を追加する場合も、全員の器へ同量を一度に入れない方法があります。苦手な人がいれば別に添えて、自分の一杯で調整できます。元の郷土料理紹介にある具と、家庭で追加した具を分けて考えると、「正解の材料をそろえなければ」と構えず作りやすくなります。

出来上がった器は熱いので、安定した場所へ置き、運ぶ前に汁を注ぎすぎていないかを見ます。麺をゆでたあとに器を探すより、最初に置いておいた器へ順に盛るほうが段取りは分かりやすい。具が多い一杯だからこそ、盛る場所から食卓までの短い工程も準備しておきます。

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まとめ|冬野菜の汁と麺を、最後に一杯へ合わせよう

しっぽくうどんを家庭で作るときは、野菜と油揚げなどを煮る汁、調理した麺の二つを分けると工程が見えやすくなります。農林水産省のレシピは、ゆでたうどんを使う方法です。商品を変えるなら、その麺を食べられる状態へ準備する工程も先に確かめましょう。

買い物前に決めたいのは、何人分作るか、使う麺がどの状態か、だしをどう用意するかの三つです。野菜を全部使い切る量から始めるより、食べる人数を決めたほうが麺も汁も揃えやすくなります。初回は一つの基準レシピに沿い、好みの具を増やすのは作り方が分かってからでも遅くありません。

冷凍麺の候補として紹介したカトキチさぬきうどん5食は、JAN4901520133932の掲載を確認しています。楽天の検索には一袋だけでなく、八袋などのまとめ買いや別種類も表示されます。商品名、内容量、袋数を合わせ、冷凍庫に入るかと届け先の配送条件を確認してから選んでください。

一袋五食だから、四人分作ったあとに一食残ることもあります。残りまで今日調理する必要はなく、実際に使う分を決め、残す麺は商品の保存表示に従います。通販でまとめて買う場合も、袋数に食数を掛けた量を見て、使う予定を考えましょう。単価が低く見えることと、自宅で無理なく使える量は別です。

食べたあとには、野菜の大きさ、麺の量、汁をかけた量のうち一つだけでも覚えておくと、次の一杯を考えやすくなります。大根が大きくて食べにくかったなら切り方、器がぎりぎりだったなら盛る量、と判断を分けられます。「もっと濃くすれば全部よくなる」と、味だけへ答えを集めないでください。

冬の一杯を、最初から大仕事にする必要はありません。だしと具を用意し、麺は表示どおりに準備し、最後に合わせる。その順を押さえれば、手元の大根と人参から、温かい具のあるうどんを考えられます。まずはいつもの器で運びやすく、食べやすい量の一杯を目指してみましょう。

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この記事を書いた人

讃岐うどんの特徴・選び方・食べ方・地域情報を調査し、わかりやすく紹介する編集部です。

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